東京都江東区議会の企画総務委員会は2日、同性カップルらの関係を公的に認めるパートナーシップ制度について、推進派と慎重派の2人を参考人として招致し、意見を聞いた。区は今年4月の制度導入を目指していたが、区長の交代や区議会からの反対の声などにより、先送りの状態が続いている。
推進派で、ジェンダーやセクシュアリティーの課題に取り組む「クロスオーバー・こうとう」の羽生有希さんは、不便さを強いられている当事者の事例を紹介して、制度の必要性を強調。「『制度はいらない』と言っている当事者が(一部に)いるからといって、制度は不要という考え方は短絡的。マイノリティーを分断して考えるのではなく、結婚という法制度からこぼれ落ちることで、具体的に困っている人たちの生活をどう保障するのか。そういう視点をもって考えてほしい」と訴えた。
一方、慎重派の立場から意見を述べた坂梨カズさんは、東京都がパートナーシップ宣誓制度を導入していることから、「都の制度で十分なのでは」などと述べた。
「江東区パートナーシップ・…